市民ネットワーク 9月議会レポート

中井 洋子
野田市駅西土地区画整理事業
反対の声が訴えているものは

中井 有力地権者から見直しの提案があったので補助金を国に返していますが、連続立体交差事業などこのままで整備をすすめられるのですか。
市長 これまでも総合計画で位置づけてきたので、見直す事にはならない、今後も合意形成に向けて理解を求めていきます。
中井 11回の話し合いを重ねたという事ですが、この地権者は「これまで全く回答を貰っていない」と言っています。
市長 区画整理自体に反対という意見で、野田市らしいたたずまいといっても、塗りつぶされた看板、キッコーマン子会社の錆付いたトタン板、万年板やキッコーマンや関連会社の錆付いた門扉、これが今の駅前の状況です。懐古主義的な来訪者の意見です。
中井 駅前は商業施設の計画ですが、誘致できなければ大きな道路と駅前だけの寒々しい風景となります。
市長 今後関係者と話し合って決めますが、キッコーマンがあんな高い建物を建てていながら高いものはイカンというのもどうかと思います。
中井 市長の発言は、理解を求めているようには見えません。
市長 野田の市民のなかには、長いものには巻かれるという意識があり、声の大きな意見に対して妥協するのは如何なものかと考えます。

 地権者の提案の概要は、「ありふれた駅前で野田市らしさがなく、茨急バス駐車場(23台分)を移動すれば、人と車の安全な導線は確保され区画整理の必要性はない。駅前は野田の顔なので、公聴会などで市民全体の意見を聞くべきだ。多くの商業施設が市内に出来ているが、駅前や鉄道高架下に誘致できるのか。用途地域を商業に変更すれば固定資産税が上がり、無理な誘致が駅前にふさわしくない業態の店を招く事になる。また商業は駅の片側だけ。しかも将来歴史保存地区にしたいという動きがある。シャッター商店街化を加速させる」という財政的にも無理が利かない現在の野田市を見据えたものです。市の施策に反するものには耳を傾けない姿勢こそが問題です。「長いものには巻かれる」ことを嫌った市民の声ではないでしょうか。
(中井洋子)


市民の声
格差社会をぶっ壊せ!

 近年、ワーキングプアとかネットカフェ難民などあまり聞きたくない言葉、いや現実がある。昔は総中流時代といわれたときがあったが、いつの間にか格差社会になってしまった。グローバル社会の影響かアメリカ型の模倣制度からなのか難しいことはわからないが、いや〜な社会になってきた。その時代背景に翻弄され苦しむ人、浮上する人、例えば親をなくして生活に困窮し条件の悪い職にしかありつけない、他方、親の死亡で地盤、看板、鞄を引き継ぎ30才代で大臣になった人もいる。貧乏も大臣も世襲の時代になったのか・・・既得権益を許さないと言っている政治家がまさにそれを享受しているのではないかと私は思う。でもそこで考えたい、それを選んだのはまさしく有権者なのだ。ということは、ワーキングプアがいても自分にはさして関係がないからと無関心になっているのか、でもこれは決して無関心ではいられない。困窮者が増えると社会負担につながる。資源のない国は人材と頭脳が資源、それには教育の充実、次世代の育成をしないで、ただその日暮らしが精一杯、結婚、子育てなど考えられない状況の人々を作り出していたのでは、社会は衰退する。無差別殺人、汚染米転売など恐ろしい事件が多発し、夢も希望も持てない社会でこの国はどうなってしまうのかと思う。とにかく自分さえよければいいという風潮が蔓延?・・・。仕組みを換える具体的行動は選挙しかない。今度、政権交代になるのか否か? この様な社会を変えるために、ワーキングプアやネットカフェ難民を自認する若者よ! ネットで呼びかけワーキングプア党を結成して、麻生太郎、小渕優子、小泉ジュニアなどの選挙区から立候補者を立てよう! そして私たち有権者に本当にこの国がこのままでいいのですかと、問いかけの旋風を巻き起こす起爆剤になってほしい。さて、私たち有権者は貧困の世襲社会をぶっ壊すのか、どんな社会を目指すのかが問われるときがきている。
(下三ケ尾・松村直子)




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