市民ネットワーク 6月議会レポート

岡田 さわこ
農薬・薬剤の散布状況のガイドラインづくりを!

 現在野田市では、農薬散布は病害虫発生時のみに散布するなど努力はしていますが、まだまだ農薬の使用はなくなっていません。市長は選挙のマニフェストの中で、農薬による環境破壊の問題を指摘したレイチェル・カーソンの「沈黙の春」を引用しながら「農薬散布の問題は単に水田地帯だけでなく、野田市全体の環境について問われている」と掲げていました。

岡田 5期目に立候補した根本市長には、「長すぎる」という市民の声があります。長期にわたる権力は、市長派から議長を選出し(野田市もこの形)、多くの与党化した議員が議案を原案通りに可決し、立法と行政の審議が効かない状態が続くことになります。また職員も身の安泰からイエスマンとならざるを得ません。審議会などの委員公募もなく、市長好みの声を出してくれる人だけが委員となれば、住民の意向を反映させる機能など生まれようもありません。多選の弊害と市の現状をどのように認識しているのでしょうか。
市長 一般論としては問題があることは認識していますが、個人の自覚の問題でしょう。また選挙の段階で適正なチェック機能が働くはずです。これまで特定の議員の方と相談していたのは事実ですが、今回は「俺たちに相談に来ない」といわれているようです。また審議会委員は公募せずに内容に相応しい方にお願いするほうが、適切な市民参加だと考えています。

岡田  人通りの多い時間帯に市が自治会に配布した薬剤を道路の側溝に噴霧して、通行した人が薬剤を吸ってしまったそうです。市は看板を設置するように指導出来ていなかったし、配布はやめるべきではないでしょうか。
環境部長 いちいち看板は移動しますので・・・、いつやるかは自治会で周知しています。
通行人にはわからない
岡田 昨年8月に農水省、環境省、千葉県が県内市町村の担当部署に住宅地等における農薬使用と飛散に関わるリスク低減という内容の研修会を行ない、近隣市は出席して勉強したそうですが、野田市は出席したのですか。
都市計画部長 出席していません。
市長 そういうものには、しっかりと対応していきます。

岡田さわこのコメント
 流山市では、自治会の住宅や側溝などの薬剤配布を来年度から廃止する方向です。また柏市では公共施設の室内外の農薬使用状況をまとめ、ガイドラインを作っています。野田市では農薬の使用状況は担当部署がバラバラのため全体が見えない状況です。まずは、実態調査をし、農薬を使わないまちづくりをめざすべきです。


東葛一高い自転車駐車場料金

 梅郷駅自転車駐車場が21年度に完成予定です。駅利用者から「仮駐車場の間は無料だったが、川間駅や野田市駅と同じ、月2千円になるのでは高すぎる」川間駅や野田市駅利用者からも「値下げしてほしい」という声が多く聞かれます。近隣市と比べても年間2万4千円と別表のように、べらぼうに高いと言えます。流山市では、来年度から平均5千280円(月440円)に値上げをしますが、利用者アンケートやパブリックコメント(意見の募集)で市民意見を聞いています。しかし、根本市長は「使用料等については対象外としている。アンケート調査も市民の大多数の意見は反対になることから実施しない」と断言しました。地域の環境のためにも自転車利用を促進していくことが必要ではないでしょうか。過度な負担を強いる使用料金の設定には断固反対します。


2007年度決算委員会 ここが言いたい!
 今回、梅郷駅東口開設事業が終了し、3ヵ年分の金額が明らかになった。自由通路は市のものであるが、駅舎は東武鉄道の企業財産である。駅舎の総額は、約6憶3千万円。内訳は、国のまちづくり交付金約4憶2千万円、県から約9千800万円、市は約1憶1千300万円出している。4年前に市長は「駅舎の新設や大規模改良のバリアフリー費用は鉄道事業者が全額を負担するのが原則だ」と答弁。国が出すまちづくり交付金(これも税金)を安易に使い、ほとんど私たちの税金でこの駅舎は出来ている。この駅舎に東武は5千万円しか出していない。もっと東武に負担させるべきであった。
(岡田さわこ)






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