リサイクルせっけんを使う暮らし Prat4
「せっけん」でお茶碗もピッカ ピカ☆
NPO法人せっけんの街 田口 いく子

 NPOせっけんの街が廃食油からせっけんを作る運動を始めて21年以上が過ぎ、家庭だけでなく、我孫子市では学校給食の食器洗いにも使われるようになりました。野田市でも2つの小学校で給食室からの廃食油を回収しています。自治会での資源回収で、油を集めているところもあります。できたせっけんは、野田市内では末尾のお店で買うことができます。
 さて、現在の日本の多くの家庭では、洗濯やキッチンでの食器洗いなど合成洗剤を使っている方が多いと思います。リサイクルせっけんも使い方のちょっとしたコツさえマスターすれば普通に家庭での汚れ落としにバツグンの能力を発揮します。粉石けんなので使うときには水に溶かします。できればお湯のほうがよく溶けます。

〔洗濯機では〕
@ 水を(風呂の残り湯などがいい)低水位まで入れる
A 粉石けんを入れて「洗い」にセットし2〜3分あわ立てる
B 洗濯物を入れて水位を設定しスイッチオン
〔使用量の目安〕
水30リットルに40グラム(おたまにすりきり1杯)
低水位(38リットル)→約50グラム(おたまに山盛り1杯)
高水位(51リットル)→約66グラム(おたまに1杯半)
〔台所では〕  洗おうとするお茶碗の一つにせっけんと水をいれスポンジなどでよく溶かします。後はそのスポンジで溶かした石鹸水をつけながら食器を洗っていきます。泡立ちが悪くなってきたら少しせっけんを足しながらどんどん洗っていきます。あとは流し水ですすいでください。お茶碗もコップもピカピカです。
 そのほか換気扇やレンジフード、電気の傘やフローリングの床、ブラインド、お風呂洗いにも、汚れ落しには何でも使えます。そして手あれも少なく、安全です。赤ちゃんの物には特にお勧めします。
 「暮らしにせっけんを使う」この小さくて身近なことから地球規模の環境生活の始まりです。

リサイクルせっけんを扱っているところ
リサイクルショップ紙ふうせん、たすけあいスプーン、市民ネットワーク・のだ事務所、生活クラブ生協(組合員になると買えます)
お問合せは NPOせっけんの街(04-7134-0463)
☆2キロ袋入 820円  ☆台所容器入 300円


問題の多い全国一斉学力テスト
個人情報 企業に丸投げ!

 1962年にたった4年間行われ、その後43年間廃止だった全国一斉学力テスト。子どもを競争させ、学校の序列化をつくるなど大きな問題があるために廃止となっていました。
 そのテストが今度は、新たな問題を抱え再び行われます。4月24日に小学6年生、中学3年生を対象に国語、算数(数学)が行われます。学校名、性別、組、中学生は出席番号だけですが、小学生は名前まで書かせることになっています。そのうえプライバシーに踏み込んだ学習状況調査は、学校行事に家の人が来ますか、家の人とスポーツ観戦や芸術鑑賞、旅行に行きますかなど約90項目にも及ぶ情報収集を目的とするような質問となっています。その検査用紙はそのまま教育産業企業に送られ、文部科学省と個人の情報を把握することになります。
 文科省には、個人情報についての不安や疑問から抗議が相次ぎ、市町村に無記名を選択させることを決定し、東葛6市では無記名提出にしました。しかしそれだけでは問題の解決にならないため、《子どもと教科書東葛ネット21・野田》では、教育委員会に子どもを過度に競争させるような学力テストや家庭や個人に踏み込んだプライバシー調査を実施することはやめるよう申し入れをしました。
 問題を重視した犬山市や私学の約62%の学校はテストを実施しません。流山市の教育委員会では、文科省に言われるがままでなく、学力テスト自体をやるかどうかの議論をしたそうですが、野田市は教育委員会議論する事もなく、実施してしまいました。本来ならは、保護者や現場の教員とも話し合いをしていくべきだったのではないでしょうか。
(岡田さわこ)




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