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2012年4月 6面
 
「こころの健康」とは 何なのか?
 野田市議会に「こころの健康を守り推進する基本法(仮称)」の法制化を求める請願が提出され、賛成多数で可決されてしまいました。
(市民ネットは反対討論をしました)この法案を作るために、国会議員も超党派で議員連盟が設立されてはいますが、この法案に潜む問題を捉えているとは言えない状況です。現在の精神科医療の誤診、重篤な副作用を引き起こす薬の投与、安易な受診促進に繋がる恐れなどがあり、すべての問題(自殺、虐待、ひきこもり、DV、不登校、いじめ、職場のうつ、高齢者の孤立など)の根底には「こころの健康」があるとし、社会の問題を矮小化して本質のすり替えをしていること自体危惧を感じています。

 
医原病・薬原病へと 子どもたちを渡さない
                  精神科早期介入の問題を考える会
                                   副代表 嶋田和子
 平成22年5月、「こころの健康政策構想会議」という提言書が厚生労働省に提出されました。この提言書では思春期の子どもたちを対象に、精神疾患の「早期発見」、「早期介入」をうたっています。
「心の病は早く見つけ、早く治さなければいけない」そのためには、心の変調について学校や地域の窓
口で気軽に相談でき、熟慮した多職種の支援チームが対応し、訪問も行う。いいことづくめのような印象を抱かれると思います。
 しかし、実際、このような相談窓口で精神科につながれた結果、具合がどんどん悪くなる子どもたちが後を絶たないのです。
 この現実を無視して、政策だけが一人歩きすることに私たちは危機感を抱き、「精神科早期介入の問題を考える会」を今年の1月発足させました。
 事実、会の代表の娘さんは13歳のとき学校ストレスから拒食となり、心配した母親が自治体の教育相談室に相談。その結果、相談室とつながりのある心療内科を紹介され、受診すると今度は思春期病
棟への入院を勧められました。診断は「適応障害」でしたが、結局1年半もの長い入院生活のあいだ、抗精神病薬というかなり副作用の強い薬を何種類も大量に投与され、悪化し続けました。今から思えば、一連の流れに乗せられて事は運んでいったのです。
 幸い心ある医師に出会い、セカンドオピニオンを受け誤診と判明。即座に退院させ、減薬、断薬し、今ではすっかり元気になりました。
現在「こころの健康政策構想会議」を機に超党派で議員連盟が結成され、「こころの健康を守り推進する基本法」制定へ向け活動が開始されています。
 私たちの会としては、制定に「待った」をかけるべく国に働きかけ、先日要望書を提出しました。
 どうすればこの政策から子どもたちを守ることができるのか。どうぞ皆様も一緒に考え、行動を共にしていただければと思います。

精神科早期介入の問題を考える会
http://www.soukihantai.jp/
代表 谷光妙子
呼びかけ人
 広瀬隆士(精神科ケースワーカー)
 笠陽一郎(精神科医)
            他8名
賛同人
 赤沼侃史(流山市在住 心療内科医)
 岡田さわこ(野田市在住 市議会議員)
 小室みえこ(野田市在住 市議会議員)
            他98名
賛同していただける方、あるいは要望書の内容等知りたい方は下記メールアドレスまで。
soukimondai@gmail.com




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