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No. 2011年5月 2・3面


市民ネットワーク 3月議会レポート

岡田 さわこ

(有)柏廃材処理センター(産業廃棄物処理施設)公害問題
周辺の小学校・中学校に化学物質過敏症の調査を!

 (有)柏廃材処理センターにおける健康被害・環境被害は、春から秋に特にひどい状態が続いていました。12月〜2月にかけては風向きもかわり、山崎小学校などが風下となることが多く、児童の化学物質の体内蓄積が心配されます。現在も化学臭・ゴムの焼けたような異臭があり、目やのどの痛みなどの被害が続いています。

岡田 地元の人も化学物質過敏症を発症しているため、(有)柏廃材処理センターから800mの二ッ塚小学校と1100mの山崎小学校、1600mの南部中学校は、学校での健康診断とは別に化学物質過敏症などの調査を継続的に行う必要があると考えますが、市の今後の方針をお聞きします。
市長 周辺小学校の健康診断の結果は問題がありません。健康被害調査の結果を見て検討していきます。

(岡田さわこのコメント)
 産廃施設が近くにある学校の子どもたちの化学物質過敏症の健康調査は必要です。環境中に有害物質が蔓延している現在では、国も「子どもの成長と発達に大きな影響をもたらす化学物質の健康に関する調査」を始めています。また、岐阜県では、すべての小学校・中学校において化学物質過敏症の調査を行っています。
 シックハウスであるとか、学校の改修とかそういった場合にも子どもたちに影響があります。これらのことからも特に産廃施設の影響がある二ッ塚小学校、山崎小学校、南部中学校では通常の健康診断と併せて化学物質過敏症についても調査項目に加えるべきです。



「公害防止協定」の締結と「環境保全地域連絡会」の発足を!

岡田 (有)柏廃材処理センターは、これまで異臭が立ち込めたり、大量の白煙や、火災事故が発生した時も事故原因の説明はしていません。県からも納得のいく説明はありませんでした。更に、市や県も事故原因の検証が不十分だったと認識しています。今後住民の不安を取り除くためにも、事業者からの定期的な運転管理の報告を受けたり、市や県の対応状況の説明をしたり、被害者の訴えを聞いたりできる場を設ける必要があると考えます。周辺住民、被害を受けている市民、事業者[渠数p材処理センター]有識者、市、県で構成する「環境保全地域連絡会」を発足させ、市は渠数p材処理センターと一刻も早く「公害防止協定」を締結するべきです。
 同様の内容で「大気汚染から生命を守る会」が市長と野田市環境保全課に申し入れを行っています。こういった市民の声に対して、野田市はどのように対応していくのでしょうか。

市長 協定については、県が結ぶ中で、市が加わるのが一番いい形です。連絡会の参加メンバーは、事業者は以前から一貫して自治会以外の地域の人と話し合いの場を持たないとしています。まずは事業者が入るように促していきます。

(岡田さわこのコメント)
 市長は、公害防止協定の締結に関して県が結ぶのが基本とする答弁でした。しかし、迅速に対応できることを考えれば、設置許可の取り消しをした愛知県春日井市のように、市と事業者が結ぶのが最善です。また、連絡会については、野田市全体の公害問題との認識があれば、自治会以外の地域の人も入れる連絡会にしていく必要があります。今後、市長が本気で実現していくのかどうか注目です。


新不燃物処理施設にも定期的なVOC測定を!

 有識者、公募市民、野田市で構成する「新不燃物処理施設に関する懇談会」は、一昨年の12月3日と24日、昨年1月27日のわずか3回しか開催されていませんでした。その中では、VOC測定に関する議論がまったくなされていません。
 八王子市では、安心・安全な施設整備を進めていくことを基本として、4年前に有識者、公募市民、町会・団体などの代表者からなる「八王子市 廃プラスチック中間処理施設調査研究協議会」を設置し、約3年間をかけて15回の協議会が開催されてきました。その中で特に注目に値することは、施設整備にあたって必要となる生活環境影響調査の調査項目などの検討、臭気・VOC対策のより具体的な方式について話し合われていることです。トータルVOCと4物質を、稼動中に1日8時間ほぼ連続測定をしていますし、環境測定は、62物質を年1回、そのうちの26物質を年3回調査し、施設稼動前にもトータルVOCについて測定をしています。

岡田 昨年10月に行われた公聴会で、VOC対策や、施設で働く人、周辺住民の健康管理について意見が出ています。公聴会の意見も踏まえ野田市でも、八王子市のようにVOC対策を入れた生活環境調査の実施や稼働前と稼働後に定期的にVOC測定をしっかりとするべきではないでしょうか。
市長 市の施設だから安全です。野田市としては、まったく考えていません。

(岡田さわこのコメント)
 プラスチックの摩擦反応でVOCが発生することは周知の事実です。全国的にもVOC公害が問題となっている今こそ、行政も対策を講じるべきです。


市民ネットワーク・のだ総会を開催(2011.3.26)

「市民ネット議員の報酬の使いみち」2010年(2010年1月1日〜12月31日)
    中井 洋子 岡田さわこ 小室みえこ



議員報酬 3,077,883 7,532,999 4,560,416
所得税 164,900 244,100 94,300
共済掛金 423,150 1,023,975 680,625
議員報酬手取 2,489,833 6,264,924 3,785,491
 


市県民税 99,000 377,000 0
国民健康保険 138,000 626,700 45,000
国民年金 74,180 179,880 105,700
代理人手当 800,000
(1月〜5月30日)
2,800,000
(1月〜12月)
2,000,000
(5月31日〜12月)
寄付(県政策ネットワークへ) 142,560 427,680 285,120
寄付(中井・岡田・小室後援会へ) 1,236,093 1,853,664 1,349,671
合 計 2,489,833 6,264,924 3,785,491
※市民ネット議員( 代理人) は、議員報酬のうち280 万を手当として支給され、
寄付については、市民活動に使っています。



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