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《みずきの街》が危機!
〜超巨大物流センター建設計画が浮上〜

 運河周辺に広がる《みずきの街》は、これまで景観に配慮したまちづくりを進めてきたが、この住環境が壊されてしまいそうな事態が起きている。
 住宅都市整備公団(現・UR都市気候)が「豊かな緑で街を包むようなイメージ」を掲げて開発した《みずきの街》に日本一の巨大物流センター建設計画が持ち上がっている。
 高さ50m(市役所の約1.5倍)、幅120m、長さ190m、延べ床面積約4万坪で、大型トレーラーなどが都市計画道路・山崎吉春線(みずき通り)を通ることになる。みずき小学校、住宅、公園が面しているため、子どもたちや住民の安全が脅かされることはもちろん、排気ガス、騒音、振動、道路の沈下など様々な問題が起きることは必至だ。

「大規模物流センター建設反対連絡協議会」が白紙撤回を求める!

 《みずきの街》の近隣10自治体が結束した「大規模物流センター建設反対連絡協議会」(門野重則会長)が10月7日に発足。反対署名6878筆と要望書を市長に提出した。10月29日(日)みずき小学校で行われた第1回住民集会(252名が出席)でURは「物流センターを建設したい1社から申し込みがあり、建築基準法に違反していないことから譲渡した。問題があるなら直接事業者に言ってもらいたい」と無責任な答弁に終始。野田市側は、市長、都市計画部長が出席せず、担当者は「買戻しはURと事業者で話し合ってもらいたい」と発言した。「住民の暮らしを守る市長がこの重要な場になぜ出席しなかったのか」と住民から不信の声や怒りの声が上がった。


全会一致! 白紙撤回を求める決議
 建設反対協議会は、12月議会に「URに対して事業者に計画を見直すよう働きかけるか、土地を買い戻すよう求める」請願書を提出し、市議会は全議員賛成で可決した。賛成討論の中で、与党議員からも「みずきの街びらきの時には、野田に田園調布が出来ると思った。物流センター建設はとても考えられない。市は当初の立場に立ってURに働きかけるべきだ」というような発言があった。今後この議会の決議に対して、市長がどういう考えを示すのかに注目される。
建設反対協議会では、市やURの無責任な回答に、今後は法的手段も視野に入れつつ、市長へ申し入れなどさらに、反対運動を展開していく方針だ。協議会メンバーとたくさんの市民のパワーによって現在、署名が1万1千筆を超えている。今後も市民ネットワークは、反対運動に積極的に参加していきます。
(岡田さわこ)


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