歴史教育からアジアの平和を |
鈴木 早和子 歴史を歪めた教科書を学校で使うことなく、「真実を知る」ことのできる教育が受けられるように4年前から教科書問題に関わり、今年も『子どもと教科書東葛ネット・野田』のメンバーと共に集会の開催、署名活動、教育委員会に申し入れなどの活動をしています。 歴史認識の共有 6月8日から6日間、韓国のソウル市で日・韓・中合同のシンポジウム・「光復60周年記念市民祝祭」に参加しました。このシンポジウムは、アジアと平和の歴史教育連帯(通称・教科書運動本部)の主催のもと、戦争賛美の「つくる会」教科書が学校で使われないように3カ国の市民団体が運動をしていこうという目的で開催され、日本からは21名、韓国70名、中国5名が参加し、現地の新聞でも大きく報じられ注目を浴びた催しでした。 私は、子どもと教科書東葛ネット21の活動(・教育委員会への申し入れ、・「つくる会」教科書の危険性の広報と署名や教科書展示会への参加呼びかけ・市ごとの集会の実施)や右傾化している野田市議会の状況など報告しました。日本では、保守勢力が「つくる会」をバックアップしているが、これらを打破するには、日本での運動と並行して韓国の市民運動と力を合わせていくことが重要だということを参加者たちで確認し合いました。 日本の参加者は参加市民団体地域の姉妹都市を訪問し国会議員や教育委員会等と教科書不採択運動についての話し合いをしました。私は、ソウルから南へ3時間ほど下った成田市と姉妹都市の井邑市(チョンウップ市)を訪問し市長の柳成葉さんと会談することが出来ました。この地は、日清戦争の発端になった農民革命が起こった歴史的背景のある市です。市長は、「遠くから勇気をもってよく来てくれました。貴国は村山首相談話で謝罪があったにも関わらず小泉首相には受け継がれておらず、日本国民の歴史認識を問いたい。歴史を歪曲した教科書を採択しないように声をあげてほしい。」その言葉を受け私は、「すべての国民が小泉首相を支持しているわけではない。これからも市民運動をしていく。」と約束しました。 井邑市長から教育長へメッセージ 私が井邑市長と話し合ったのがきっかけで野田市教育長へ井邑市長が「──日本と韓国の将来を背負って立つ未来の主役である青少年たちが、より客観的な視点で歴史に接することができるよう日韓間の善隣友好関係を慎重に考慮いただき、扶桑社教科書を不採択としていただくことを丁重に要請させていただく──」と要請書を出されました。このような市長自らの要請は非常に異例のことで、日本との歴史認識を友好のもとに共有したいと願う熱い思いがヒシヒシと伝わってきました。「教科書運動本部」と「東学農民革命継承事業会」からも教育長宛に同じ趣旨の要請書が届きました。 今回の韓国でのさまざまな人との出会いは、今まで野田市で活動をしてきた私にとって想像以上の大きなエネルギーと課題を与えてくれました。アジアの平和のためには、これからもさまざまな壁を乗り越えていかなければなりません。この歴史教科書問題は、その中の一つだと考えています。教育基本法、憲法改悪とつながっている大きな流れを止めるためには、地域での運動を盛り上げていく必要があります。 これからも韓国の「教科書運動本部」とつながりながら活動していきます。 |
2005年度「市民ネットワーク・のだ」総会を開催
2005.7.31(市民会館)
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〜ネットの風で野田を変えよう!〜 大型土木事業を見直し、身の丈に合ったまちづくりを目指しています。 来年5月の野田市議会議員選挙では、活動実績とパワーで躍進します。 私たちの提案 ★市民自治をキーワードに分権社会を ★情報公開と市民参加を ★人権尊重、平和な社会を ★安心して暮らせるまちづくりを ★自然環境を大切にした暮らしを ★食の安全を 総会後は金山喜昭さん(法政大助教授)を迎え、「勾玉作り」を楽しみ「今なぜキャリアデザインか」を語り合いました。 市民ネット議員の報酬の使いみち(2004年度決算)
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