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2012年10月 4・5面
岡田さわこ 7月議会レポート
上花輪浄水場問題
                    市長が新聞報道で情報操作!?

根本市長は、選挙終了の2日後に「上花輪浄水場(以下、上花輪と表記)を廃止し、北千葉広域水道企業団(以下、北千葉と表記)から受水する。老朽化に伴い建て替え50億円、高度浄水処理に20億円かかる費用を、古い水道管の交換に使いたい」と新聞に大きく報道しました。正確なメリット、デメリットの検証をせず、市長の独断(職員も知らない)で決めてしまったことに憤りを感じています。
 平成23年度の『野田市水道事業長期計画』では、@現状の処理状況に関する詳細な調査や供給水質の目標値の設定を行った上で、今後の望ましい浄水処理方式の在り方(高度浄水処理の必要性)を検討することが望ましい。A上花輪は、昭和 48年に建設され老巧化に伴い施設の更新が必要となるため、更新時は耐震性能を備えた施設として整備し、大規模地震にも重大な影響が出ないようにする。となっていましたが、詳細な調査は行っていません。また建て替えを行った場合や行わなかった場合の金額の試算もされず、正確な情報を提示できる段階ではありませんでした。
 新聞報道を読んだ市民の方から「既に上花輪を建て直す金額の70億円はあるのですか。」という質問を受けましたが、まだ予算はどこにも計上されていません。
 北千葉の高度処理施設も平成26年の12月に完成予定で、まだ2年以上あり、その間の安全性は、連絡体制の強化により、担保されなければなりません。(今回のホルムアルデヒド検出の原因物質については、国でも法律の規制に動いています)計画もないのに急いで決定することは出来ないはずです。



自主水源を安易に手放す
     ことには反対!

  現在の野田市の水源内訳では、北千葉が約75%、上花輪が約21%、東金野井浄水場(以下、東金野井と表記)の地下水に約4%を占めています。
 上花輪を廃止して、東金野井の4%を除く殆どを北千葉にしてしまうと、約96%を北千葉に頼ることになり、(北千葉に万が一の事故があった場合など)デメリットが大き過ぎます。上花輪を存続させることは、災害 などに備えて自主水源を確保しているというメリットがあると考えます。



市民参加の検討委員会を!

 上花輪を廃止するメリット、デメリットを市民に提示して検証していくプロセスが必要だと考えます。しかし、市長は7月議会において一足飛びに住民投票を実施する考えを示しました。住民投票には馴染まない問題であると指摘します。今回のような市民生活に大きく影響することについては、市民参加の検討
委員会で試算を明示し情報公開をして市民と充分な議論を実施した後、行政として賢明な判断をしていくべきです。



岡田さわこ 9月議会レポート
(有)柏廃材処理センター
公害問題
                    今なお続く健康被害
 
相変わらず渠数p材処理センターの健康被害が続いています
白鷺梅郷住宅の60代前半の女は、昨年10月、突然喉の痛みと痰が酷く声が出なくなりました。病院に
柏廃材のせいだと訴え通院していますが、いまだに声が出にくい状態です。現在も異様な臭いや化学臭はあり、稼働停止以外に被害を止める方法はありません。




猛毒な有害化学物
(※メチルイソニトリル)
  が検出されていた!

 県が平成22年2月9日に実施した冬期VOC調査において、『メチルイソニトリル』が柏廃材から
@3500m離れた野田市野田局、A南西約160m、B西約300m、C北北西約90mの各住宅、D柏廃材に隣接する三菱ロジスティクス、E柏廃材内の煤煙測定口の6カ所で検出されました。これは、1984
年にインドのボパール化学工場爆発事故で多数の死者が出た有毒ガスと同じ物質です。(この物質は一般の化学物質に比べて空気中にごくごく薄い濃度でも、臭いを感じないうちに目や、皮膚や呼吸器の炎症を起こします。)


弁護団国の公害等調整委員会
   (以下、公調委と略)に
        調査求める

 弁護団は公調委に対し、メチルイソニトリル等の有害化学物質が健康被害の原因であることを立証するための調査の実施の実施を求めるそうです。立証できれば稼働停止に向かうと考えます。
11月5日には公調委の原因裁定が開かれます。多くの人が傍聴することで国を動かす一歩になります。是非傍聴に行きましょう。
※メチルイソニトリルの別名…イソシアネート



市内の名木や樹木の保全を!
                           名木登録21本

岡田 地権者が名木・古木の管理に手を焼き、伐採してしまうという問題が分野別検討委員会や地区別懇談会であがっていました。維持管理するためには、肥料代、剪定代、また、剪定や落ち葉の処理などの労力もかかります。現在の助成では不充分で、市が維持管理していくような仕組みが必要ではないでしょうか。
建設局長 あくまでも個人の所有物であるので、維持管理の一部を助成し(登録制で一年あたり木の高さや太さにより一本につき、二千円、三千五百円、五千円)周辺の家屋を破損した場合の保険に市が加入しているため現在の状況が妥当だと考えます。 

岡田さわこのコメント 
 まちづくりの観点から、「自然環境と調和するうるおいのある都市」を謳うなら、たとえ個人所有の木であっても市民の財産でもあります。そのような社会的価値がある木に関しては、市が維持管理をしていく仕組みが必要ですし、私たち市民もそのような意識を持つべきだと思います。 
 


公共施設における
受動喫煙対策を!


岡田 公共施設においては、様々な人が利用するわけですから、受動喫煙に対して特段の配慮が必要であると考えます。公民館や体育館のほとんどが入口脇に喫煙所が設けられ、防止対策が大変不充分ですが、今後の対策はどうなっていますか。
総務部長 現在、68施設のうち31施設が出入口等に喫煙所が設けられているため、今後は速やかに受動喫煙防止措置を講じていきます。





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