今、憲法が危ない! | ||
「野田・九条の会」が発足 今、日本国憲法を改正しようという動きが政府与党を中心に進められています。戦争の放棄を謳った第九条を改正し戦争の出来る国にしようというのです。それに対し憲法をなんとしても「守る」という一点で立ち上がった井上ひさしさんら知識人9人の「九条の会」の呼びかけに賛同し「野田・九条の会」が結成されました。 憲法改正の動き 今年は戦後60年目の年です。悲惨な戦争の体験から武力は永久に放棄し、戦力は持たないとした憲法九条。しかし明らかな武力である自衛隊を持ち、湾岸戦争では後方支援、さらにイラク戦争では海外派兵と実質的に憲法を踏みにじっています。 武力による解決は、アメリカによるイラク攻撃の状況の報道を見ても明らかな様に、その国の人々を悲惨な目にあわせているのです。 そんなアメリカに追随し戦争を堂々とできる国にしようとするのが、九条改正の動きです。
九条の会が呼びかけ 昨年6月、井上ひさし、梅原猛、大江健三郎、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子の9氏により九条の会が結成されました。 これに応え各地で大きな動きが作られつつあります。 野田・九条の会発足 2月27日、野田・九条の会は発足会を開き、憲法九条を守るアピールを発表し、活動を開始しました。
憲法改正にはまず、国会議員の三分の二の賛成を得てその後、国民投票で過半数の賛成が必要です。そのため自民党は「憲法改正国民投票法」を用意していますが、これは、新聞などに評論を載せられないとする、言論の自由を奪うひどい法律案です。 野田・九条の会の取り組み 多くの方々と一緒に、九条を守るため学習会や署名活動をしていきます。活動に参加して下さる方やカンパも募っています。 (田口いく子)
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旅行を通して地域を学ぶ |
私は旅行が大好きだ。 今年初め、冬の彼方と銘打ち、北海道と日本海沿岸を旅行した。 最終日、新潟中越地方の中心地、長岡に立ち寄った。大花火大会や米百俵の故事は有名である。昨年来の洪水、地震、豪雪と自然災害を受けたことも記憶に新しい。 駅に降り立った時、私にできることはないだろうか、という気持ちと来るのが遅すぎたという自責の念が交錯していた。 そもそも、長岡は米百俵の故事がある通り、人づくりに熱心である。 そこで、前に地方紙で読んだメモを取り出し、復興に貢献できたらと僅かばかりだが米百俵財団に寄付をした。土産も商店街で買うことにした。 さらに、友人から聞いた施設「ながおか市民センター」にも足を運んでみた。 出入り口に張られた案内や施設を見て、地域が抱える課題を克服しようとする気概を感じた。 ある識者は、「1枚の地形図には1冊の小説に匹敵する内容がある」と言った。 地名のむこうには、必ず懸命に生きている人々の姿がある。歴史、文化がそこに息づいているという意味である。 識者の言葉を借りれば、旅先での人々との交流、歴史や文化を吸収し、故郷の文化と融合させて新しいものを創造していく力をもらって帰る。それが私の旅行だ。 通信が手元に届く頃、何かを吸収しに私はまた旅行に出掛けることだろう。 M・O(上花輪在住)
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