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2009年11月

柏廃材処理センター(産業廃棄物処理施設)[西三ヶ尾340−10]
から異常な白煙が立ち込めた!!
健康被害・環境被害の原因究明進まず

 11月14日(土)午前9時20分頃に視界不良になるほどの異常な白煙が、柏廃材処理センターから出ました。あたり一面は真っ白になり、胸がしめつけられるような異臭で、地元の人は外にいられなくなり室内に避難しました。呼吸がおかしくなり、動悸が2時間ほどあった人もいたそうです。消防車が出動しましたが、7月30日の白煙が上がった時と同様に、火事ではないために県と市に連絡しただけでした。県のパトロール班が12時頃到着した時には、「臭いは確認したが、異常はみられなかった」ということで終わってしまいました。到着まで2時間以上もかかり、毎回すぐに対応できない状況が続いています。「今回の原因は、柏廃材処理センターが点検をするため、温度を下げるのを丁寧に操作しなかったため起きたことだが、起こってはならないことだ」と県の担当者は言っていますが、地域の人が異臭で避難しなければならなかったりする事態や健康に被害が出ている状況を重く受け止め、稼動を一時停止にするべきではないでしょうか。
 また、野田市は柏廃材処理センターの半径500mの範囲に健康調査を実施しました。(9/10と9/11)市民への配布件数339枚中、回答枚数276枚で回収率が81%で、異常ありは42%と高い数字が出ました。異常あった人のほとんどはのどや目、鼻の症状でした。半数近い人が健康に異常を感じているのに、市は県知事宛に報告して調査指導のお願いをしただけに終わっています。県との協定を結んで、市が立ち入り調査権を申し出ることも、いまだにしていません。これだけの被害が出ていることがはっきりと数字にも表れているのですから、稼動停止にして原因を究明していくべきです。今、直接的に体に異常を感じなくても、目に見えない形で体に有害物質が蓄積されていく恐れがあると専門家も指摘しています。
 事故が発生しても稼動し続ける柏廃材処理センターが早急に稼動を停止するように、被害地域の人と11月24日、県に申し入れをしました。

*何か異常や不安を感じたら直ちに市や県に通報しましょう
野田市 環境保全課 04−7125−1111
千葉県 廃棄物指導課 043−223−2655

市の具体的な将来目標も描かれていない?
へんだぞ! 野田市都市計画マスタープラン

 都市計画マスタープランとは、市の人口・産業の動向をもとに、市の将来像を示す市の基本計画で、野田市は平成14年の策定年次からおおむね20年後(平成34年)の都市将来像や、まちづくりの方向性を示すものだと位置付けています。しかし、10月14日に開かれた都市計画審議会で、以下の問題点から、野田市都市計画マスタープランの諮問に中井洋子は反対しました。
  • 平成34年までには、当然必要な市清掃工場の建設計画の記述がなく、市の将来計画を描くマスタープランとなっていない。そもそも建設後、15〜20年たてば老朽化し、新たな建設計画が必要だという情報も、市はこれまで市民に伝えていない。現在、中里自治会や日の出町からも反対運動が起きているが、当然といえる。
  • まちづくりのパートナーとして対等な立場である市民との協働を位置付けず「市民と行政の連携」と誤魔化し、市民参加の具体策もない。(「連携」とは、同じ目的を持つもの同士が、協力し物事を取り組む事)
  • 東武鉄道が「乗降人数が少ないので複線化についての計画はない」と明言しているのにも関わらず、連続立体交差事業を契機とした複線化を計画。(連立計画自体危うい)
  • つくばエキスプレスが開通した今でも、都市間競争に打ち勝つためにと、東京直結鉄道整備計画を前提とした3千人〜9千人の人口増加を見込んだ無謀な計画。
 そのほか、市の基本方針に「思想」と記述したり(理念でしょ!)、やたらとポテンシャルなどの横文字記述があるかと思えば、散在的な意味合いもある「ニーズ」を要望に変えてみたりと、全く各課の連携や、整合性がない。また審議会では「総合計画のとおり」が常套句で、与党議員からも「じゃあ、必要ないじゃないか!」というつぶやきが漏れる始末。また、重要な市の計画なのに時間がかかるという理由で、委員長は約半分の審議内容で打ち切ってしまう横暴と無責任さだった!

やっと始めた!
市民ネットワークが訴えていた市民公募委員!

 これまで審議会や委員会の委員は、市長の都合に合わせた市民が、いくつもの委員会などを兼任していた。野田市の市民参加は、これで十分と誤魔化していたが、さすがに県内36市で公募制をとっていないところは見当たらないことから、10月1日発行の市報で「不燃物処理施設建設に意見を反映するための市民懇談会委員を募集」とかなりわかりにくい表現で、市民公募に踏み切った。今後は実際に市民意見がどのように反映されていくのか、注視が必要となる。

市民ネットの視察報告

 高齢化率が40%を超える、新潟県阿賀町では、市町村レベルでは珍しい認知症に特化した計画を策定した。これまでも訪問医療の充実に力を入れてきたまちでは、高齢者や認知症の実際の状況を一番理解している保健師さんの経験や助言を計画に取り入れ、成果を挙げている。
 野田市では、個人情報なので実態が掴めないなどと言っているが、高齢化率は20%を超えた。これまで家族の中で見過ごされてきた早期認知症の取り組みや、筋力トレーニングの継続などすぐにでも取り入れていく柔軟性が欲しい。

11月25日 臨時議会開催

  • 人事院勧告による職員給与の引き下げ
  • 市長、副市長、教育長、水道局長の給与の引き下げ
  • 議員報酬の引き下げ
  • 生活保護世帯、低所得者へのインフルエンザ予防接種の助成措置
  • 春風館道場の耐震診断の見落としによる約1千万円の追加補正
12月議会の予定です
傍聴しませんか?
11月25日 告示
12月 2日 市長の市政一般報告
12月 9日 議案質疑
12月10日 一般質問
   11日  〃
   14日  〃
12月15日 常任委員会
   16日  〃
12月21日 討論、採決