運河周辺に広がる《みずきの街》の住環境が壊されてしまう事態に直面している。
「豊かな緑で街を包むようなイメージ」を掲げて都市整備公団(現・都市再生機構ＵＲ)開発の《みずきの街》に日本一の巨大物流センターの建設計画が持ち上がっている。高さ５０ｍ(市役所の約１．５倍)、幅１２０ｍ、長さ１９０ｍ、延べ床面積約４万坪。大型トレーラーなどが都市計画道路・山崎吉春線(みずき通り)を通ることになり、みずき小学校、住宅、公園が面しているため、子どもたち住民の安全が脅かされることはもちろん、排気ガス、騒音、振動、道路の沈下などさまざまな問題が懸念される。
「大規模物流センター建設反対連絡協議会」が白紙撤回を求める！
《みずきの街》の近隣10自治会が結束し「大規模物流センター建設反対連絡協議会」以下、建設反対協議会(門野重則会長)を10月7日に発足させた。これまで反対署名２４２１筆と要望書を市長に手渡した。
１０月２９日(日)１８時からみずき小学校で住民集会(建設反対協議会主催)が開催された。１部では２５２名の出席者から白紙撤回に向けて賛同の拍手により承認された。２部は、野田市とＵＲへの質疑を行った。その中でＵＲは、「物流センターを建設したい１社から申し込みがあり、建築基準法に違反していないことから譲渡した。問題があるなら直接事業者に言ってもらいたい」と無責任な答弁に終始した。野田市側は、市長、都市計画課の部長は出席せず、「買戻しはＵＲと事業者で話し合ってもらいたい」と発言。住民からは、「住民の暮らしを守る市長がこの重要な場になぜ出席しなかったのか」不信の声や怒りの声があがった。現在、建設反対協議会では、市や公団の無責任な回答に今後は法的手段も視野に入れつつ、近隣住民にも影響があるため広く署名を呼びかけたり、１２月議会にも請願書を提出する。再度、市長への申し入れなどさらなる反対運動をしていく方針だ。
良好な地区計画を破った野田市
この《みずきの街》は、良質な環境を保つために野田市が地区計画をかけており、物流センター建設計画用地は誘致施設地区とされ、その方針に「周辺住宅地の住環境と調和する施設の立地を図るとともに地区東西の緑地及び道路沿いに豊かなオープンスペースを確保し、緑豊かで開放的な環境形成を図る」と掲げている。明らかに物流センターは住環境と調和しないどころか環境を破壊するものだ。しかし、市はこの地区に「倉庫は建設できないが、物流センターは可能だ」と主張している。地区計画に掲げている方針とかけ離れたものを野田市が容認しているのは許せない行為である。
今後も市民ネットワーク岡田さわこは地元議員として反対運動に積極的に参加していきます。
※ 反対署名にご協力いただける方は、市民ネットワーク・のだ事務所までご連絡ください。
(℡04-7123-6981)月・水・金 １０時～４時
|
