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与党体質が露わになった議会流会

 「日本人じゃないのは黙ってろ」発言で懲罰を受けた飯塚議長が、在職1年をすぎても議長ポストにしがみついたため、6月議会が流会となった。
 本来、議会を公正に運営する立場の議長が混乱の火種となったのだが、問題は飯塚議長個人もさることながら、これまで数の力頼みでごり押しをしてきた与党会派の体質にもある。この与党の非民主的、横暴とも言える体質を顕著に持った飯塚議員を与党の全議員が1年前に議長に選んでいた。そして懲罰を受けた議長に、その時点で辞任を求めるのが当然であるが、そのまま議長職に居座ることを認めたのも与党である。
 与党が一枚岩だったときは自分たちに都合よく議会をすすめ、少数野党が異を唱えても数の力で封じ込めてきた。が、分裂後は与党間それぞれのご都合主義がぶつかり6月議会の初日に勃発したのである。
 私たち市民ネットワークは、与党間の争いとは別のスタンス(懲罰議長は不適任、辞任すべきと言う理由)で飯塚議長の議会開会には応じなかった。飯塚議長の辞任を求め、議会を正常化するよう全会派と話し合いを重ねたが、なかなか与党体質とはかみ合わず、市民常識とかけ離れた動きにもどかしい思いをしている。臨時議会の開催をするという運びにやっとなったが、51議員もいる大所帯の議会に市民の監視はますます必要です。

新しいまちに
クランクだらけの道路

〜「歩道確保」と市の回答を得る〜

 七光台駅前の売り出し中の住宅地(パレットコート)内の新しい道路がまるで自動車教習所のクランクが続いているようで、いつ事故が起きてもおかしくない状態であることが分かった。この道路は北部小学校脇の踏切から駅への唯一のアクセス道路であり、住宅地内の人はもちろんのこと、北部公民館周辺の住民も行き来する主要な道である。巾6メートルだが、歩道がないので車が来ると歩行者は身をかわしようもなく立ちすくむしかない。
車がぶつかって来そう!

 北部小学校の通学路とするはずだったが、使用できず住宅地に新たに越してきた子どもたちは迂回して線路沿いの道路を通っている。
 新しいまちなのに駅への人の流れを考えずに造った道路だ。このままでは車が住宅地に飛び込む危険性もある。設計段階で市がしっかり指導していればこんな事にはならなかったのだ。
 中井・おち両議員は改善を求め市の担当者や現地事務所と話し合いを重ねていたが、やっと「歩道確保を考えていく」と回答を引き出せた。今後、市がどう進めるか注視していきます。

介護保険改正の影響は?

 介護保険制度が見直しとなり、施設入所者には食費や部屋代などの負担、また介護度の軽い要支援・介護1の人は区分けされこれまで利用していたサービス内容が変わるケースも出てくる。
 制度改正の背景は、高齢者の急増により介護サービス利用者も増え続け、保険制度が財政的に苦しくなってきたからである。しかし、野田市の場合は高齢者は確かに急増しており東葛地域で高齢化率(65才以上の人口割合)は一番高いが、サービス利用者は国や、県の平均よりもはるかに少ない。まだ介護サービス利用(とくにホームヘルプサービス)への抵抗感が強いためか、保険料を払っていても利用しないので、保険制度の財政は余裕がある状態だ。国の制度改正をそのまま鵜呑みにせず必要な人が臆せず利用できる制度にする事が肝心だ。今後の市の積極的取り組みを促していきたい。
 10月から施設入所者への負担が増えるが野田市の実状は以下のようである。(05年3月現在)
所得階層特養ホーム老健施設介護療養型病院
@老齢福祉年金・
生保受給者
14人4人5人
A80万円以下104人37人6人
B80万〜250万104人37人5人
C〜E250万円以上14人191人58人
※所得階層Bの一部の人への影響が大きいと懸念される。本人には9月頃通知がある予定。
「つくる会(扶桑社)」の教科書 使わないで!署名 市教委へ提出

 中学校の教科書は4年にT度見直しがあり、市ごとあるいは広域的な地域ごとの教育委員会が決定することになっている。野田市の場合、流山、松戸市と一緒の「教科書採択協議会」で決定する。
 4年前から戦争を賛美し、天皇を中心にした歴史、公民の「つくる会(扶桑社)」出版の教科書が浮上してきたが、全国的な市民運動などで使用をとめてきた経緯がある。自民党のタカ派の国会議員達が後ろ立てになり、今回も攻勢をかけてきている。野田市の保守系議員達もこれに乗っている。戦争賛美、忠君愛国の思想を子ども達に刷り込み、憲法を変えようとする大きな動きである。
 この動きを止めようと「子どもと教科書東葛ネット21野田」が2048筆の署名を添えて教育長へ要請書を提出した。
 「つくる会」の教科書を採択したと栃木県の大田原市が名乗りを上げた。超タカ派の石原知事の東京都や埼玉県も危ない。野田市はすでに決定しているが、8月末まで公表しないという。市民の声を受け止めた教科書を採択したと信じているが・・・。