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野田市清掃工場 不燃物処理施設裁判傍聴より

でっちあげた口約束を楯に住民と争う野田市

 福田地区三ツ堀にある清掃工場の不燃物処理施設の稼動は地元三ツ堀自治会との協定書では昨年11月に稼動期限切れとなっていた。市は期限前に自治会と何の話し合いもせず、強引に施設を稼動させ約束を反古にした。そのため自治会は稼動停止を求めて松戸地方裁判所で争っている。期限前に自治会との協議をすべきと議会でも私は度々指摘してきたが、市は頑なな姿勢を崩さずとうとう裁判に至ったのだ。
 11月5日の裁判では、原告の三ツ堀元自治会長、元役員と被告の野田市環境部長(当時課長)が双方の弁護士の質問に応じ数時間に及ぶ陳述を行った。これまで数ヶ月を経ていよいよ大詰めにさしかかり結審も近いと思われるが、これまでの経過をお知らせする。
 市は12年ほど前に清掃工場の敷地内にプラスチックなどの不燃物ゴミを処理する24億円の計画をすすめていたが、環境汚染などを心配した野田梅郷自治会の反対で過大施設計画を断念した。その後、1993年に8億円の施設に計画変更をし、建設審議会で地元三ツ堀自治会などと協議を重ね、その中で施設の稼動は8年限りという自治会発言も度々出されている。

公文書より口約束が有効と主張する市

 裁判の争点である稼動期限の根拠について、双方の主張が全く食い違っている。自治会は8年間の稼動期限を確約した公文書を根拠に争っているのだが、市側は「文書は出したが、当時の自治会長と単独で会い、稼動期限8年程度ということで将来改めて検討すると約束したのだから、この口約束の方が有効である」とあきれ果てた住民を愚弄する主張を続けている。

原告:三ツ堀自治会
被告:野田市
・93年3月 稼動期限は8年間、それ以降はダメと文書で確約を市に求める。約束できなければ今回も協力できない。 ・市長は「分かった、時期は三ツ堀自治会は協力できないという前提で始める」と発言
●4/7市長に回答文書求め面会
●4/11市長印のない文書が出る
●4/12市長印の文書が出る。が、8年の稼動期限が記載されず
4/14市役所会議室で、部、課長と協議の結果、8年間の稼動期限了承。市が検討文作成
●4/17市長印のある、8年間稼動期限が記載された文書を自治会長宅に持参
●4/20自治会役員会で内容は了承
●5/13市長、部長等と自治会役員手打ち
●4/9当時の自治会長は市が決めたのでよいと言った
4/14市役所会議室での話し合いは平行線、市は「期間は限定できない」
4/15自治会長1人が課長に会い、「稼動期間8年とは考えていない。その時に協議すればよい」といった
この裏密約を自治会長としたので、市は4/17に8年間の期限を記載した文書を出すことにした。
 自治会長の陳述
●4/15にひとりで課長と会ったことはない。自治会長は単独で重要な事を決定できる立場ではないし課長レベルと密約するような問題ではない。これまで市に色々協力してきたのに、ウソをつかれ腹立たしく悔しい。市はきちんと謝罪すべきだ。三ツ堀の住民に信じてもらいたくて体調不良だが陳述している。
 滝口環境部長(当時課長)の陳述
Q:市は文書を出しながら密約をするのは自治会をだます行為ではないか?
A:自治会長自身が要望してきた。信頼している自治会長に云われたので。
Q:自治会を裏切って会長は市に来たのか?
A:自治会長は信頼できると考えた。8年間の稼動期限はひとりの人だけが要求していたことだった。

〜総務委員会視察より〜
市民が姿勢をチェックする!

 北海道札幌市では、市政への苦情を第3者的立場で客観的に調査、審査し解決するオンブズマン制度を導入し効果をあげている。たとえば[福祉サービスの窓口で納得できる説明がなく冊子を渡されただけだった][札幌ドームが階段が多く高齢者に不便だ。配慮が欲しい]など市民からの苦情を迅速に判断し担当課に対処を求め、その結果を市民に公表している。野田市でも同様の苦情を市民から受けることが多いが、改善は心許ない。苦情申し立て解決するシステムが必要だ。

おち邦子

〜文教福祉委員会視察より〜
子どもが学校を評価する!

 福井県の真ん中に位置する鯖江市では開かれた学校づくりの一環として、いつもは評価者である教師を児童・生徒・保護者が評価するユニークな取り組みをしている。[子どもが主役]を単なるお題目とせずに、教師自身の自己点検項目も積極的に公表する。平等な関係から子どもによりそった教育が生まれる。[子どもの前で学校を評価するようなことは・・・]などと言っている場合ではない。


中井洋子