2016年1月 1面
 
 野田市新総合計画(基本構想)
表面的な言葉で綴られた計画
野田市らしさが見えてこない
        平成28年度から15年間にわたる見通しに立ち、
将来のまちづくりを実現するための施策を
今議会で審議しました。
  市民ネットワークは、将来にわたる野田市のまちづくりの基本的な施策は、「福祉と教育」に力を注ぐべきだと考えています。
 国が人口減少、少子高齢化、東京一極集中、経済格差など長年にわたる構造的な課題を地方に押し付ける中、地方分権の下、野田市で暮らす老若男女が暮らしやすいと実感できるまちづくりを望みます。
                     ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

                   【沢山ある中から2つの施策】

    ◆安全で利便性の高い快適な都市は東京直結鉄道頼み?

 交通需要の計画では、東京へ直結する鉄道がなく、東武野田線が単線であるため利便性の向上が課題だとしています。しかし、東武鉄道の複線化と東京直結鉄道の双方を望むことに整合性はありません。野田線の利用は、清水公園駅を境に大宮方面と柏方面への乗降客が二分化されています。そこに野田線から東京に向かう鉄道が延伸すれば、さらに野田線の乗降客が分散することになり、複線化は遠のきます。採算を考えれば、民間企業の参入は望めず、第三セクターの運営となるでしょう。財政的な面からも将来にわたる野田市のまちづくりを考え、直結鉄道に頼ることに反対です。

    ◆市民参加を歓迎している?

 基本構想では市民の積極的な参加や協働によるまちづくりが重要だとうたっています。しかし、本当に市民が参加するまちづくりを望んでいるのか疑問です。
 なぜなら、昨年来の市民からの陳情における行政の姿勢は、真摯に市民の声に耳を傾けているとは思えないのです。逆に対抗姿勢で臨んでいませんか?

             市民は味方(協力者)? それとも敵(敵対者)?

 12月議会にあがった陳情を例に、市民の声をどのように反映させ、協働の姿勢を発揮すべきかを問います。

陳情の内容
【行政審査法の解釈及び運用の手引きを作成し公表を求める】というもの
 この陳情書には、手引きが作成されている自治体の例として鎌倉市が挙げられていました。
しかし、担当部長は「鎌倉市に問い合わせるとそのような内容ではなく、陳情者のいうものはない」と答弁しました。
 総務委員会後に鎌倉市のHPを閲覧するとまさしく陳情者がいう内容の解釈及び運用の基準等が公表されています。これを当局に確認すると、「文言がそのまま同じではなく、鎌倉市の担当者が違うというのでそのまま答弁した」というのです。
 しかし中身は陳情者が指摘する内容そのものです。答弁は間違っているとは言いませんが、不十分であり、誠実さに欠けています。
 地方の運営は市民協働なくしては成り立ちません。
2 3 4  次のページへ